妊娠糖尿病②血糖値測定と食事管理

妊娠糖尿病②血糖値測定と食事管理

2023-04-30
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妊娠初期に確定した妊娠糖尿病。

今回は、その後どのようにして血糖値管理を行なっているかをご紹介します。

※これは2022年の記録です。基準や治療は変化してしていくものですので、現在のお医者さんからの説明と違う場合があります。

現状、
・2週間に一回の内科受診、4週間に一回の栄養管理指導
・毎日朝昼晩の血糖値測定、週に1回は食前、寝る前の測定
・インスリン注射なし
で血糖値をコントロールしています。

様々な対応・判断は、病院や先生の方針の違いもあるかと思います。

あくまでも私の経験談として、参考程度にご覧ください。

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内科受診と栄養管理指導

産婦人科より内科を受診するよう言われ、最初は妊娠糖尿病について内科の先生からお話しをしてもらいました。

・1週間、毎日7回、食前後と寝る前に血糖値測定
・基本的には分割食で対応
・赤ちゃんに栄養がいかないことは避けたいため、一日の摂取カロリーはきちんと摂ること
・もしインスリン使用になっても、赤ちゃんにも安全なものなので怖がらないで大丈夫
・分割食の食べ方や栄養については栄養士さんと面談する
・1週間何を食べたか、なるべく細かく献立を記入して次回持ってきて

ということを説明していただき、血糖値測定器を借りて帰ることになりました。

血糖値測定器

私の病院で血糖値測定の機械は借用する形になっており、月初にその料金を支払うシステムです。

病院によっては購入になるケースもあるとか。

借用書を書き、機械をレンタル。

受診のたびに、2週間分の消毒綿・針・センサーが配布されます。

こんなセットです↓

最初は慣れないためうまく採血できず失敗の連続で、もらっていた針が足りなくなりました。

病院に言えばもらえたと思いますが、家から遠く面倒だったため、近所のスギ薬局の処方箋の方で購入しました。

全く同じものではありませんでしたが、使えました。

数値としては、

朝食前:〜89/2時間後:〜119
昼食前:〜99/2時間後:〜119
夕食前:〜99/2時間後:〜119
寝る前:〜99

上記ならOK。それ以上にならないようにコントロールしていきます。

分割食

血糖値測定の結果、1週間のうち3日、夜のみ120以上になりました。

他はコントロールできているため、1週間に1回だけ食前、寝る前も測定し、それ以外は食後のみ測定しましょうということになりました。

そして栄養士さんと面談。

1週間の献立を見ながら話していると、全然カロリーが足りていないことが発覚しました。

つわりというのもあったのですが、元々白米が苦手で、夕食も炭水化物を抜いていました。

しかしそれでは赤ちゃんへの栄養が足りないということで、これまで一食100gぐらいしか食べていなかった白米を、分割食として食後2時間後にもう100g食べるということに。

※通常の考え方としては、一食200g(食パン5〜6枚切り2枚)を半分に抑え、食後2時間後にもう半分を食べるものです。

え、炭水化物の量増やして血糖値も下げろと!?

てっきり減らすよう言われると思っていたので、びっくりしました。

白米がおすすめということでしたが、白米オンリーが無理なので、分割食はパンにすることに。

パンの場合もこれまで8枚切りを食べていたのですが、5〜6枚切り、もしくはマーガリン入りのロールパン等が良いということでそれを食べることにしました。

妊婦さんは塩分を控える必要があるため、ご飯はあまりしょっぱいものも合わせられず、もちろん甘いものNGなのでパンにジャムもダメ…

これが、つわり&少食の私には本当に辛いものでした…。

体重増加を指摘されストレス爆発

その後つわりは少し良くなりながらも、ご飯を倍食べているので常にお腹いっぱいで気持ち悪さが続きました。

それでも赤ちゃんのためと思って頑張って食べました。

「あすけん」という栄養管理アプリにも登録し、目標カロリー摂取を目指して食べていくことにしたのですが、頑張って食べてもなかなか目標達成できませんでした。

もっと食べないとという思いが増す一方、お腹も空いていないのに無理に食べた後、血糖値測定で高い値が出るとなんとも悲しい気持ちになりました。

そしてそんな分割食を続けていたら、体重もどんどん増えていきました。

つわりで減った分も取り戻し、一ヶ月で約2kg増加が続き、ついに産婦人科の方から体重増加注意のお達しが。

「このまま増えると出産が大変だよ!」

「間食してない?」

分割食のことは説明して、お菓子も食べてないと説明しました。

先生も「うーん」と悩み、「内科の先生にも体重の話をしてみて」と言われました。

この日の気持ちは大荒れ。

夫に、こんなに頑張ってるのに!と愚痴が爆発してしまいました。

…だって炭水化物は今までの倍食べてるんだもん!好きで食べてるんじゃないもん!甘いものは我慢してるのに!

もう食べても食べなくても怒られるなんて、どうすりゃいいんだい。

食事で注意していたこと

次の内科の診察で相談すると、これまた「うーん」と。笑

栄養は取らなきゃダメだし血糖値は安定してるし、栄養指導の時相談してみてとのこと。

そして栄養士の先生もドクターに板挟みになりどうしよう、という感じに(笑)

相談の結果、炒め物などの油を減らすなど細かいところに注意してみましょう、ということになりました。

また、間食がしんどい時は無糖ヨーグルト・少量の果物にしてみるということになりました。

そして次第に日々の食後の血糖値測定から、これを食べると血糖値が上がるのかも、という傾向も分かってきました。

そのため、だんだんと体重も血糖値も気持ちも安定してくるようになりました。

具体的には、白いご飯を食べると血糖値が上がるので、とにかく先に野菜を食べる、よく噛む、根菜は避ける。

根菜って案外血糖値上がるんです。勉強になりました。

料理に砂糖は使わない、なるべく外食しない、カロリーと炭水化物量を確認して高いものは食べない、食後は歩くか足踏みをする、などの努力をしました。

食物繊維をとる、ベジファースト、よく噛む、運動をする、ストレスを避けることは、血糖値の上昇を抑えると言われているそうです。

ただ、妊娠中、甘いものを全く食べなかったかというと、そこまでストイックになれませんでした。

たとえば友達と会う時や、妊娠中散歩に出かけた時疲れて休憩がてらカフェへ入ります。

カフェイン、炭水化物、甘い物がダメだと、基本何も頼めません…。

私は優先順位を、無糖ならカフェイン入りの飲み物→小さいデザート、ジュースはNG、食べたらその後とにかく歩く!ということにして頼んでいました。

食事の場合も、好きなものではなく、野菜のあるメニューを頼んでベジファースト。

この方針で比較的外食をしても基準内に抑えられましたが、上がることもありました。

おすすめはできませんが、仕事の都合で会食があったり、ストレスになったりしているようなら、上記のポイントを参考に工夫をして、たま〜に息抜きをしてもいいと思います。

また、インスリン注射は胎児に影響はないので安心して使って欲しいとお医者さんから説明されました。

私は食事のみでコントロールしましたが、食事療法が難しくストレスになるようなら、お薬を使用することに消極的にならない方がいいと思います。

そもそも妊婦さんは、赤ちゃんのために我慢する食べ物がたくさんあります。加えて血糖値も考えると、美味しいものはだいたいNGになってしまいます。

食べることが好きな方は特に、妊娠期間がとても長く辛く感じると思います。

なるべくストレスがない方法で対応できるよう、お医者さんと相談してほしいなと思います。